2023/01/21 11:47


私たちは、補助金が獲得できなかったため(前回ブログ参照)、どうやってトラクターを手に入れるか、検討を始めました。

そもそもトラクターなんて大それたものを購入するつもりはありませんでした。

管理機で、畑を耕したり、畝を立てたりするつもりでした。

 

私たちは黒川「ミニマルズ」ですので。

 

しかし、ここ(黒川)の土は、粘土質で、固く、重く、石もいっぱいで、管理機で耕すのはムリでした。

トラクターでも深く耕すと止まってしまうほどです。

 

トラクター、どうしたものか。

 

【借りればいい】

いろいろな人(アドバイスをしてくる人々)に、

「トラクターなんか、借りればいい」とか、

「近所の農家が貸してくれる」とか、よく言われました。

 

ですが、

移住者である私たちは、知り合いはいません。

近所の人に、唐突に「あの~、トラクターを貸していただけませんか?」

なんて、恥ずかしがり屋の私たちには高レベルなコミュニケーションでした。

 

もっと言うと、

「数百万もする機械(トラクター)」を、「農業初心者の私たち」が、「石ころだらけの農地」を耕すために、「ほぼ初対面の人」に、「貸して」と言うのは、私たちにはムリでした。

 

そのことを農家以外の知り合いに相談したら、

「(トラクターは分からないけど)確かに急に家に来て、「車貸してくれ」って言われたら、「は⁉」ってなるよね」

と言われ、腑に落ちました。

私たちにとっては、「トラクターを借りる」のというのは、そういう感覚でした。

 

結果的に、私たちはトラクターを借りることができませんでした。

多分2人とも小心者だったからでしょう。

 

そういうわけで、私たちはトラクターを買うことにし、

とりあえず、付き合いのあるヤンマーさんに出来るだけ安くならないか相談することにしました。

お金の目途はなかったのですが。

 

 

【夢をみた】

その日、夢をみました。

 

父(故人)が、私(G)の一人暮らしのために、アパートの引っ越し作業を手伝ってくれていました。

引っ越し作業が終わり、

「じゃあ、あとは頑張れよ」

と言って帰っていきました。

そんな夢でした。

 

なんとなく温かな気持ちで目が覚めました。

その日に、ヤンマーさんから、「いい(安い)トラクターがあった」と連絡がありました。

 

何となく私は、父から「独り立ちしろ」とのメッセージを受け取った気がしました。

そして、万が一の時のために貯金していた「父の遺産」をトラクターに使うことにしました。

さらに、万が一の時のために貯金していた「退職金」もトラクターに使うことにしました。

 

「万が一の時のための貯金」がなくなります。

補助金が出なかったので。(ちょっとは根に持ってます)

「背水の陣」ですね。(我ながら)

 

 

補助金の審査が遅れたことで、トラクター購入も遅れました。

でも、そのおかげで購入するトラクターが型落ちになり、安く購入することができました。

 

ラッキー♪

 

ヤンマーさんには、耕耘や畝立てをデモという形でやっていただいていました。

買うならヤンマー、ということで、トラクターをヤンマーさんから購入できてよかったです。

赤くて、カッコいいトラクター。

気に入ってます! 

ちなみにこのヤンマーのTYシリーズは、フェラーリなどを手掛けた世界的な工業デザイナーの奥山清行さんがデザインした型だそうな。

 

こうしてトラクターを使うことにはなりましたが、いつかトラクターを使わずとも野菜を育てることができるような土にしていきたいと思っています。

 

 

次回は、「なぜ黒川ミニマルズはミニトマトをメインで農業をすることにしたか」について書きたいと思います。