2022/12/03 16:06


私たちが仕事を辞めて農業を始めようと思ったのは、なにか特別な理由があったわけでなく、今思えばいろいろなタイミングが合致していたからかなーと思います。


【タイミングその1】転職を考えていた

私(G)は国家公務員(キャリアではない)として働いており、は23年置きに全国転勤のある仕事でした。そのため、生活が不安定で、引っ越し費用や新生活の出費がかさんだり、子供の学校問題があったり、住居の問題など諸々の事情から転職を考えていました。

Nは結婚後、私の転勤に合わせて東京都の職員を辞め、引っ越し先で臨時の養護教諭として働いていましたが、転勤のたびに人間関係がリセットされてしまっていました。

また、定年まで勤めても定年後のセカンドキャリアは思い描くのは難しいと感じていました。

 

【タイミングその2】転勤の時期

 そのころ秋田で勤務していましたが、ちょうど転勤の時期でした。次はどこに飛ばされるのか、落ち着かない日々を過ごしていました。ちなみに希望調査はありますが、あまり希望通りにはなりません。

仕事ができ、尊敬できる上司が家を新築してからずっと単身赴任で一度も自分の家に住んだことがなく、退職間際に自宅から通えるところに転勤できると思っていたところ、沖縄に飛ばされたのは今でも忘れられません。今はましになっているといいですが…

 

【タイミングその3】子供の小学校入学

 ちょうどその春から子供の小学校入学の年でした。できれば転校することのない学校生活がいいと私たちは考えていました。


【タイミングその4】農業経営者育成学校の開校

 T市で新しく農業経営者を育成するための有機農業を学ぶ学校が新しく開校されるため、1期生を募集していました。説明を聞きに行ったところ、その学校は当時の私たちには非常に魅力的に思えました。なにより2人で入校して学べ、当初の説明では、就農へのサポートもかなり手厚い印象でした。

 

【タイミングその5】農業革新

 社会的な潮流として、スマート農業の進展、持続可能な農業への転換、有機農業への関心の高まり、など農業分野での革新が期待されていました。それにあわせて新規就農者への国の補助金もかなり充実したものになっていました。私たちも農業への可能性を感じつつ、自分たちも「家族の時間を充実できる」、「自らが主体となって仕事ができる」、「地域に根差した生活ができる」など農業をすることで私たちの希望をかなえられると感じました。

 

【タイミングその6】コロナ 

 私の仕事は海外の感染症対策最前線の仕事でした。ちょうどコロナが国内に入って蔓延する直前での退職となりました。コロナ対応のために家族に会えなくなったり、コロナに感染し、最悪死んでいたかもしれないと思うと、コロナ流行時に地方で農業に転職というのは、タイミングとしてはかなり良かったです。

 

そんなタイミングが重なり、農業をすることに決め、山形県のT市に移住し、その学校へ入校、とかなりスムーズに人生が転換しましたが、就農まではなかなかスムーズにいきませんでした。

というか、かなーり苦労しました。

 

就農までの経過や私たちの農業の取組みなどを定期的(週1くらい?)にブログにアップしていこうと思います。

 

つづく